『剣に焦ぐ』感想レビュー|隻腕の剣士に、読者ごと竹刀で殴られる
今日もゲームをはじめよう編集部
今日もゲームをはじめよう
カバディを馬鹿にしていた自分を、今すぐ殴りに行きたい。それくらい熱いスポーツ漫画だった。それが『灼熱カバディ』(武蔵野創)だ。
正直に告白する。読む前の俺は「カバディ?あの、鬼ごっこみたいなやつでしょ」くらいの認識だった。舐めていた。心底舐めていた。
| タイトル | 灼熱カバディ |
| 作者 | 武蔵野創 |
| 掲載 | 裏サンデー/サンデーうぇぶり |
| 既刊 | 全31巻(完結) |

未経験者ばかりが集まった高校の弱小カバディ部が、全国を目指していく王道スポーツ漫画。ただし中身は王道でも、題材がカバディである時点で他の追随を許さない。
攻撃側が一人で敵陣に乗り込み、息を止めたまま相手にタッチして戻る。守備側は連携してそれを止める。このシンプルなルールの中に、フェイント、心理戦、チームプレーがぎっしり詰まっていて、「そんな駆け引きがあったのか」の連続だった。
マイナー競技だからこそ、作者が競技の魅力をゼロから丁寧に説明してくれる。この説明が上手すぎて、読み終わる頃には完全にカバディのルールとその奥深さが頭に入っている。
タイトル通りだ。すいませんでした。
未経験の主人公たちが、少しずつチームとして噛み合っていく過程。全国レベルの猛者たちとの、息を止めた数秒間に全てが詰まった攻防。読み終える頃には、完全にカバディというスポーツそのものを好きになっている自分がいた。
こんなに熱いスポーツ漫画になるとは、正直まったく予想していなかった。
全31巻で完結済み。だから今から一気読みできる。マイナー競技だからこそ生まれる駆け引きの面白さと、王道の熱さを両方味わえる作品だ。カバディを舐めていた過去の自分を、代わりに殴っておいてほしい。