『ダンダダン』感想レビュー|宇宙人と幽霊のバカ漫画だと思っていた3年を返してくれ
今日もゲームをはじめよう編集部
今日もゲームをはじめよう
「絶対そんなことにはならないだろ」と思っていた予想が的中したとき、逆に一番テンションが上がることがある。それが最近の『終の退魔師―エンダーガイスター―』だった。
オカルトアクション、映画ネタ満載、エログロあり。この時点で好みが分かれるタイプの漫画だと自覚はしている。それでも言わせてほしい。今、一番先が読めない漫画のひとつだ。
| タイトル | 終の退魔師―エンダーガイスター― |
| 作者 | 四方山貴史 |
| 掲載誌 | サイコミ |
| 連載開始 | 2019年12月1日 |
| 累計発行部数 | 150万部突破(2024年1月時点) |
| 既刊 | 26巻(2026年8月時点) |

日本のとある大学病院を爆心地とする謎の現象「闇の柱」以降、魔物が凶悪化し退魔師が次々と死亡する事態が発生。ドイツから派遣されたS級退魔師・黒沢アキラが、日本の退魔師たちと原因究明にあたる——というのが導入だ。
章タイトルやキャラクター名の随所に映画ネタが仕込まれているのもこの作品の特徴で、映画好きなら仕込みに気づくたびにニヤリとできる作りになっている。
ここは詳細を伏せるが、物語のある展開で「オリンピック」というワードが出てきた瞬間があった。読んでいた側としては「まさかそんな大きな話に広げるはずがないだろう」と半信半疑だった。
でも、本当にやった。
「やっぱりオリンピックやるんじゃねぇか」ってなった瞬間の高揚感、あれは正直かなり気持ちよかった。序盤の凶悪な魔物退治から、まさかここまでスケールを広げてくるとは予想していなかった。伏線を疑いながら読んでいたのに、それでも上を行かれた感覚がある。
こういう「予想が的中したのに、それでも興奮する」という体験は、なかなか味わえるものじゃない。
オカルト×アクション×映画ネタという独自の組み合わせで走り続け、26巻まで積み上げてきた作品が、まだこんな引き出しを持っていたのかと驚かされた。