Something is Wrong with the Library発表|怪異が巣くう図書館で実在の本を棚へ戻すホラー整理シム、PC向け2026年第4四半期
『I Am Your Beast』『El Paso, Elsewhere』で知られるインディースタジオ Strange Scaffold が、新作『Something is Wrong with the Library』を発表した。ティーザー映像は日本時間9月28日の夜に公式YouTubeチャンネルで公開され、Steamのストアページではウィッシュリスト登録を受け付けている。10月1日時点のSteamの表記では、発売時期は2026年第4四半期だ。
舞台は、殺人事件が明るみに出たあとの図書館。プレイヤーは超常の力で荒らされた館内を一晩かけて片づけ、床に落ちた本をデューイ十進分類法・著者名・書名に従って棚へ戻していく。Steamの日本語説明文では「不気味なナラティブ整理シミュレーター」と紹介されており、本を棚に戻す作業を進めながら、図書館で何が起きたのかを知っていく作りになっている。
ただし、10月1日時点のSteamでは日本語は非対応で、インターフェース・字幕・音声はすべて英語だ。公式の説明から読み取れる遊びの中身のほかに、日本から遊ぶ前に確かめておきたい言語・内容・動作環境と、開発元のこれまでの作品も並べた。
どんなゲームか:億万長者が建てた図書館で過ごす一夜

物語の舞台は、山あいの小さな町スイート・エルム(Sweet Elm)。フォーチュン500の頂点に立つ億万長者アレックス・ディーターが、光ファイバーを引き、景観整備に出資し、町を技術革新と田舎の暮らしやすさが同居する拠点へ作り変えた。ところがディーターは、町を「浄化」するためにホームレスの人々を次々に殺害し、地元の図書館の壁に埋めていた。
その図書館「アレックス・ディーター公立図書館・内省センター」には、いま怪異が巣くっている。棚は荒らされ、超自然的な力や、とうに亡くなった利用者たちによって本が床へ投げ落とされた。プレイヤーは図書館の元管理者フィリップ・シェド(Phillip Shed)の助けを借り、緊張の続く一夜のうちに館内を掃除し、本を整理する。棚をひとつ片づけるごとに、事件の中心にあった「共犯」の物語がほどけ、図書館に安らぎが戻っていく、というのが公式の説明だ。
物語は英語のフルボイスで語られる。ストアの特徴欄には、図書館に巣くう不気味な怪異を次々にアンロックしていく要素も挙げられている。Steam上のジャンル表記は「シミュレーション」で、戦闘や撃ち合いを前面に出した紹介はない。ホラーの題材を扱いながら、手を動かす中心は本を拾って正しい棚へ差す作業にある。
本の並べ方:デューイ十進分類法・著者名・書名

整理の基準として公式に挙がっているのは、デューイ十進分類法、著者名、書名の3つだ。床に落ちた本と行方の分からない本を、これらの基準で正しい位置へ戻していく。館内は「何千冊もの実在する本が並ぶ、本格的な現代図書館」と説明されており、ストアの短い紹介文では「何百冊もの実在する本を並べよう」と呼びかけている。
デューイ十進分類法は、図書館の蔵書を主題ごとに数字で分ける仕組みだ。分類法を管理するOCLCの概要資料(英語)によると、知識全体をまず10の大分類に分け、3桁の数字の1桁目が大分類を表す。たとえば600番台は技術、800番台は文学、900番台は歴史・地理にあたる。さらに2桁目・3桁目で細かく分かれ、資料では「636 畜産」の下に「636.7 犬」「636.8 猫」が置かれる例が示されている。
3つの基準を比べると、分類番号は数字なので英語が読めなくても順番の手がかりになる。これに対して著者名や書名の順に並べるときは、アルファベットのつづりを読み比べることになる。3つの基準のうちどれを多く使うかで、英語への慣れが求められる度合いは変わってくるだろう。
もうひとつの仕組みが「モジュラーカオスシステム(Modular Chaos System)」だ。プレイするたびに棚へ戻す本の組み合わせが変わると説明されており、同じ図書館を2回目以降に遊んでも、拾う本と向かう棚が変わる。特徴欄の最後には「溺水室(The Drowning Room)」という部屋の名前が、一行だけ置かれている。
基本情報

| 項目 | 内容(10月1日時点のSteamストアページ) |
|---|---|
| タイトル | Something is Wrong with the Library |
| 発売時期 | 2026年第4四半期 |
| 対応機種 | PC(Windows/Steam) |
| 開発 | Strange Scaffold |
| 販売 | Strange Scaffold、Frosty Pop |
| プレイ人数 | 1人(シングルプレイヤー) |
| 対応言語 | 英語(インターフェース・字幕・音声)。日本語は非対応 |
| コントローラー | 部分的に対応 |
| ジャンル(Steam表記) | シミュレーション |
| 最低動作環境(抜粋) | Windows 8(64bit)、2GHzのプロセッサー、Intel HD Graphics 2000、ストレージ3GB |
開発元のStrange Scaffold公式サイトでは、本作を「Coming Soon to Steam」の作品として紹介している。ティーザー映像は30秒に満たない短いもので、Strange Scaffoldの公式YouTubeチャンネルから公開された。
公式ティーザートレーラー
日本語対応と遊ぶ前に知っておくこと

Steamの言語表では、インターフェース・フル音声・字幕の3つとも英語だけに印が付いており、日本語の行には「サポートされていません」と表示される。ストアの説明文は日本語に訳されているものの、これはストアページの表記で、ゲーム本編の言語とは別だ。購入前に言語表を見ておくと食い違いを避けられる。
英語のみの作品でも、アクションが中心なら言葉が分からなくても進められる場面は多い。本作の場合は物語がフルボイスの英語で語られ、整理の基準にも書名と著者名が入っている。英語の音声を聞き取り、英語の書名を読み分けることが、ほかのジャンルの英語作品より遊びの中心に近い位置にある、というのが編集部の見立てだ。英語の文章を読むことに抵抗がない人、または図書館の分類作業そのものに興味がある人に向く。
- プレイ人数は1人。Steamのカテゴリーはシングルプレイヤーのみで、協力・対戦プレイの表記はない
- コントローラーは「部分的コントローラサポート」の表示。パッドだけで遊びたい人は、発売時のストア表記とユーザーの報告を見てから決めると安心だ
- 対応OSはWindowsだけで、Mac・Linux版はストアに載っていない
- 10月1日時点のストアページに体験版はなく、Steamファミリーシェアリングには対応している
- 最低動作環境はWindows 8(64bit)、Intel HD Graphics 2000、ストレージ3GBと軽い部類で、開発元はストアの備考欄に「負荷の高いゲームではない」と書いている
気になった人は、Steamのストアページでウィッシュリストに入れておくと、発売時にSteamから通知が届く。
Steam(PC)
内容上の注意

本作は、殺害や遺体を物語の前提に置いた作品だ。公式のあらすじでは、図書館を建てた億万長者がホームレスの人々を殺害し、遺体を図書館の壁に埋めていたことが語られている。
Steamの「大人向けコンテンツの説明」で開発元は、億万長者が地域のホームレスを殺害して食べていたことが発覚したあとから物語が始まると説明している。これらの出来事は過去のこととして語られ、図書館には肉や血でできたものを含む超常的な現象が残っている、とも書かれている。
Steamのタグには利用者が付けた「リラックス」「心地よい」「整理整頓」なども並ぶが、題材には上のような設定が含まれる。整理ゲームとして気になった人も、この説明を読んでから判断してほしい。
開発元 Strange Scaffold の過去作

公式サイトによると、Strange Scaffold は Xalavier Nelson Jr. の開発レーベルで、複数の開発者と組んで作品を送り出しているスタジオだ。本作のSteamの紹介文は「『I Am Your Beast』や『Clickolding』を手がけたスタジオ」という書き出しで始まる。
販売に加わるFrosty Popとは、公式サイトで5作品の契約が告知されている。契約には『Life Eater』『I Am Your Beast』、『El Paso, Elsewhere』のモバイル版などが含まれると書かれている。
Steamで確かめられる主な過去作は次のとおり(日付はSteamの発売日)。
- STEAM『El Paso, Elsewhere』store.steampowered.com ↗(2023年9月26日):狼男や吸血鬼と戦うネオノワールの三人称シューター。スローモーションを使った撃ち合いが軸
- STEAM『Life Eater』store.steampowered.com ↗(2024年4月16日):世界の終わりを防ぐために隣人を犠牲にする「ホラーファンタジー誘拐シミュレーター」。ターゲットの暮らしに入り込み、相手を知り尽くしていく。販売はStrange ScaffoldとFrosty Pop
- STEAM『Clickolding』store.steampowered.com ↗(2024年7月16日):ホテルの部屋の隅にいる男から、何かをクリックするよう求められる作品。男はプレイヤーがクリックするところを見たがっている
- STEAM『I Am Your Beast』store.steampowered.com ↗(2024年9月10日):コミック調の小さな箱庭を舞台に、軍産複合体への復讐を描くFPS。公式サイトではXbox Series X|S・PS5版も案内され、Nintendo Switch/Nintendo Switch 2版は2026年10月20日発売予定
- STEAM『Co-op Kaiju Horror Cooking』store.steampowered.com ↗(2025年7月29日):中世の修道士になり、投石機で巨大な怪物に料理を食べさせる協力型ホラー
言語の面では、ここに挙げた作品はいずれもSteamの対応言語が英語だけだ。同じスタジオの作品で日本語に対応しているものには、臓器を売り買いするSFの取引シミュレーションSTEAM『Space Warlord Organ Trading Simulator』store.steampowered.com ↗(2021年12月7日)がある。
編集部からの提案として、本作と同じく「見ること・手を動かすこと」に不穏な意味を持たせた作品を先に試したいなら、クリックという単純な操作に不気味さを乗せた『Clickolding』が近い。物語を声で聞かせるStrange Scaffoldの作りに触れたいなら、英語フルボイスの『Life Eater』や『I Am Your Beast』がある。スタジオの作風を知るための寄り道として選べる。ほかの作品は公式サイトの作品一覧から確かめられる。
公式リンク・出典
PCゲーム用の内蔵SSD
本作はSteam(Windows)専用だ。PCの内蔵SSDの空きが足りなくなってきた人向けに、M.2の内蔵SSDを載せた。取り付けにはPC側にM.2スロットの空きが要る。

