今日もゲームをはじめよう編集部
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
※本記事には広告リンクを含みます。価格・配信状況・ポイント還元は購入前にDMMブックスの商品ページで確認してください。
勇者なのに、任務をサボって飲み歩いている。しかも、敵国で出会った女性との一夜のあと、その女性が魔王の娘だと分かる。『勇者アルクはひとでなし』は、勇者という肩書きに期待される立派さを最初から踏み外し、そこから人間らしい話を始める漫画です。
公式紹介によれば、アルクは人間と魔族が長く敵対する世界で、魔族の国へスパイとして潜入しています。ところが任務より酒を優先し、翌朝目を覚ますと、隣には親しげな女性がいる。その女性が魔王の娘ネロだったことから、アルクの人生はスパイ任務だけでは処理できない方向へ転がり始めます。
クズ勇者だから、物語が動く
アルクは初対面から好感度の高い主人公ではありません。勇者としての使命感を見せるより、目の前の楽しさへ流される。読者が「この人に任せて大丈夫なのか」と思うような行動をするから、物語の一手一手に不安が残ります。
しかし、その不安が作品の推進力になります。最初から人格者の勇者なら、敵国へ潜入しても使命と正義の話になりやすい。アルクは自分勝手で、抜けていて、秘密を抱えたまま場当たり的に動く。だからネロとの関係も、国同士の対立も、きれいな正解へ一直線には進みません。
魔族の国で始まる、変な家族の話
作品の強いところは、スパイものの緊張と、家族ができてしまう戸惑いが同じ場面に入ってくることです。アルクが敵国にいる理由は明確なのに、ネロとの関係が任務だけでは割り切れない。相手が魔王の娘だと知った時点で、恋愛も生活も政治も一気に危うくなります。
この「どうしてこうなった」を笑わせながら、物語はアルクの責任を少しずつ重くしていきます。タイトルにある「ひとでなし」は、単に勇者を悪く呼ぶ言葉ではありません。ひどい行動を取ってしまう男が、他人の人生に関わり、やがて父になる可能性を突きつけられる。その落差を受け止めるための言葉です。
ギャグのテンポと、急展開の落差
読者レビューでは、序盤のアルクの行動に「勇者として大丈夫か」と驚く一方、そのひどさをどう物語へ転がすのかが気になるという反応があります。ここが本作の読み味です。笑っていた場面の次に、国へ帰るか、この場所に残るかという選択が来る。ふざけた主人公を見ていたはずが、いつの間にか人生の決断を見届ける立場になります。
会話は軽く、状況は重い。アルクが完全に改心して立派な勇者になるだけなら、この作品の面白さは薄くなります。彼のダメさや欲望が消えないまま、それでも他人を無視できなくなる過程にこそ、読者が続きを読みたくなる理由があります。
完結作として一気に読む楽しさ
小学館公式は第3巻を完結巻として案内しており、アルクが母国へ帰る命令に揺れ、さらにトラブルへ巻き込まれる展開を紹介しています。短い巻数で、クズ勇者の生活がどこへ着地するのかを最後まで追える作品です。
途中でアルクに腹が立っても、ネロとの関係がどうなるのか、子どもをめぐる話がどんな結論へ進むのかが気になってページを止めにくい。最初から好人物を求める人には向きませんが、欠点だらけの主人公が責任を引き受ける物語を読みたいなら、かなり刺さります。
勇者アルクから、異世界の別の入口へ
勇者という肩書きだけでは割り切れない人物の旅が好きなら、宝石を宿す瞳の世界を進む鉄錆と1000カラットへつながります。作品の舞台と物語の仕組みは異なりますが、主人公が与えられた役割をそのまま受け取らず、自分の選択で前へ進むところを読み比べられます。前作未読で始められるため、勇者ものの次に重い世界観へ移りたい人向けです。
DMMブックスで読む
DMMブックスでは『勇者アルクはひとでなし』の完結巻を確認できます。第3巻の商品ページでは759円(税込)と表示されています。価格や還元内容は変動するため、購入前に販売ページを確認してください。
勇者アルクはひとでなしをDMMブックスで試し読みする
勇者の正しさより、勇者になりきれない男の行動を見たい人へ。アルクのクズさを笑い、ネロとの関係に驚き、最後に彼が何を選ぶのかを確かめる。『勇者アルクはひとでなし』は、その順番で読むほど味が出る漫画です。
サイトについて

新作ニュース、レビュー、攻略、ゲームイベント情報を、公式情報を確認しながら届けます。新着記事は公式X @kyomogame でも案内しています。