『ブリガンダイン アビス』初動レビューは「やや不評」|評価が割れた4つの理由
『ブリガンダイン アビス』は、25の国が群雄割拠するメルティエア大陸を舞台に、騎士とモンスターの軍団を率いるファンタジーウォーシミュレーションです。Steam版は2026年8月26日、Nintendo Switch 2/PlayStation 5/Xbox Series X|S版は8月27日に発売されました。
発売直後のSteam評価は「やや不評」。2026年8月27日12時台の確認では、46件中、好評16件・不評30件でした。一方、専門レビューでは軍団育成、拠点戦、複数勢力での周回性を評価する声もあります。評価が割れた理由は、国取りSRPGの核が壊れているからではなく、前作から削られた要素、自由モードの不在、敵AIと操作性、9,020円という価格にあります。
※ 公式仕様、体験版、購入者評価を参照した初動レビューです。評価件数は公開後も変動します。
『ブリガンダイン アビス』の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | ブリガンダイン アビス |
| 発売日 | Steam:2026年8月26日 Nintendo Switch 2/PS5/Xbox Series X|S:2026年8月27日 |
| 価格 | 9,020円(税込) |
| 限定版 | 18,480円(税込) |
| ジャンル | ファンタジーウォーシミュレーション |
| プレイ人数 | 1人(オンライン非対応) |
| 日本語 | 表示・字幕・フル音声対応 |
| 開発 | Adglobe |
| 販売 | Happinet/NIS America |
| レーティング | CERO B |
家庭用ではPS5版とNintendo Switch 2版にパッケージ商品があります。Xbox Series X|S版はダウンロード専売です。Steamを含む各プラットフォームで無料体験版が配信されています。
6勢力の物語と24国のミッション

本作には「ストーリーモード」と「ミッションモード」があります。ストーリーモードでは、新生アビスローア帝国の樹立を発端とする戦争を6つの国それぞれの視点から追います。シリーズの各作品は世界設定と物語が独立しており、本作から始めても過去作の知識は必要ありません。
ミッションモードでは全24国から勢力を選択し、国ごとに設定された目標へ挑みます。ひとつの季節は、部隊編成や拠点育成を行う準備と、隣国へ攻め込む侵攻で進行。99季の制限内に条件達成を目指します。開始国が変われば、騎士、モンスター、地理、前線の数が変わるため、周回の組み立ても変化します。
騎士とモンスターを組み合わせる軍団育成
軍団の中心は騎士と、その指揮下に入るモンスターです。騎士には部隊へ組み込めるモンスターの上限があり、強いユニットだけを並べればよいわけではありません。クラス、移動範囲、射程、属性、回復役を考え、複数の前線を維持できる数の部隊を用意します。
拠点を強化すると、装備や建築資材を得るクエスト、契約できる兵種が増えます。騎士とモンスターはレベルに応じて上位クラスへ成長。ひとつの強力な部隊へ資源を集中するか、攻撃と防衛のため複数部隊を均等に育てるかが、国取りパートの判断になります。
包囲とリーダー撃破が生むHEX戦闘

戦闘はHEXで区切られたマップ上を交互に行動するターン制です。複数方向から敵を囲むと命中、会心、被ダメージに補正が入り、正面から殴り合うより有利になります。敵騎士を倒せば、その配下のモンスターも戦場から退くため、リーダーへ集中するか、危険なモンスターから減らすかを選べます。
騎士がモンスターを自分の位置へ集めて能力を得る「集結」と、再び戦場へ出す「離散」も判断材料です。地形の高低差や進入制限を含め、軍団全体の配置を考える戦闘は、肯定的なレビューが共通して評価している部分でした。
Steam初動は46件中、好評16件・不評30件
2026年8月27日12時台のSteamレビューは46件で、好評16件、不評30件。総合表示は「やや不評」でした。発売から1日程度のため母数は小さく、長時間遊んだ購入者の投稿や今後の更新によって比率は変動します。
好評側で多い意見
- 複数の前線を管理しながら軍団を育てる循環が面白い
- 拠点の強化と資源管理に、国取りゲームとしての手応えがある
- 包囲、地形、リーダー撃破を使う戦闘には戦術の幅がある
- 勢力ごとに初期戦力と目標が違い、短い区切りで周回できる
- オーケストラを軸にした楽曲と、戦場ごとの風景がよい
不評側で多い意見
- 前作よりクラス分岐、転職、モンスター、城の数が減った
- 時間制限や個別目標のない自由な征服モードがない
- 敵AIが騎士や回復役を危険な位置へ出すことがある
- 命中率の低さが続くと、戦術より運に左右された感覚になる
- キーボード割り当てとマウス操作、装備変更の手数に不満がある
- 9,020円に対して前作から縮小した部分が目立つ
Steamにはおすすめ/おすすめしないの二択しかありません。「面白い部分はあるが、現時点の価格では勧めにくい」という条件付き評価も不評へ入るため、好評率だけで内容すべてを判断するのは早計です。ただし、同じ短所が複数言語の購入者から繰り返し挙がっている点は無視できません。
評価が割れた理由1:前作より育成の自由度が狭い

シリーズ経験者の不満で最も目立つのが、『ブリガンダイン ルーナジア戦記』などと比べた育成要素の縮小です。購入者レビューでは、複数方向へ伸びるクラス、別系統への転職、モンスターの種類、地形適性の違いが少なくなったという指摘が続きました。
本作にも部隊編成とクラスアップはあります。しかし、加入時点で将来の役割が見えやすく、意外な職へ育て直す余地は狭めです。国の兵力をどう配分するかという大きな戦略は残る一方、一人の騎士を何周もかけて独自に育てる遊びを重視する人ほど、前作との差を強く感じます。
評価が割れた理由2:24国を選べても自由征服ではない
ミッションモードで選べる24国という数は、本作の大きなボリュームです。ただし、各国には達成目標と99季の制限があります。全土統一を目指して好きな速度で領土を広げる「フリーモード」「クラシックモード」に相当する遊び方は、発売時点では用意されていません。
目標は短い周期で異なる勢力を試す動機になります。初めてシリーズへ触れる人には、何をすればよいか迷いにくい設計です。一方、前作で国取りそのものを長く遊んだ人にとっては、終了条件をゲーム側に決められる窮屈さが残ります。同じ仕組みが、新規プレイヤーには案内、経験者には制限として働いています。
評価が割れた理由3:敵AIと命中率

RPGamerは包囲と部隊運用を評価しながら、敵AIが騎士や回復役を前へ出す場面、命中率の低さを短所に挙げています。Steamの購入者レビューにも、敵が危険な進軍をする、表示上は十分な命中率でも攻撃が続けて外れるという報告がありました。
確率の揺れは戦術ゲームに緊張を生みます。しかし、敵の判断が単純に見える場面と攻撃失敗が重なると、自分の配置や編成で勝った感覚が薄れます。戦闘ルールには選択肢があるのに、相手の行動と確率処理が手応えを損なうというのが、批判の核心です。
評価が割れた理由4:PC操作と9,020円の価格
Steam版ではフルコントローラー操作に対応しています。一方、キーボードの割り当て変更ができない、マウスで大量の部隊や装備を扱う際に手数が多いという購入者報告があります。多数のユニットを管理するゲームでは、メニューの1操作が繰り返されるため、小さな不便が長いプレイ全体へ蓄積します。
通常価格は全機種9,020円です。軍団育成の循環に合えば数十時間を遊べますが、前作より減った要素を基準にすると、価格への目線は厳しくなります。PCで遊ぶ場合は、体験版でマウスとキーボードの反応を確認し、必要ならゲームパッドを用意してから購入した方が安全です。
専門レビューは「狭い層には深く刺さる」と評価
RPGamerは20~40時間を目安に、軍団育成、拠点戦、騎士とモンスターの組み合わせを評価し、4/5を付けました。同時に、覚える非戦闘要素の多さ、敵AI、命中率を短所として挙げています。欠点を認めたうえで、戦術RPGを好む層には周回を続けたくなる作品という評価です。
Noisy Pixelは、ターン制戦闘と簡易的な大戦略を混ぜた独自性を認めながら、物語と視覚表現の弱さを指摘し、対象がかなり限定されると評価しました。RPG Siteは前作よりイベントと人物同士の会話が増えた点を認めつつ、特定ルート後半の人物描写と敵側の動機へ厳しい見方を示しています。
3媒体とSteam購入者の反応を合わせると、軍団運用と国取りの循環には支持があります。万人向けの物語型SRPGとして見ると粗さが目立ち、前作の自由な育成と征服を基準にすると後退に映る。どの要素を主目的に買うかで結論が変わります。
向いている人、更新やセールを待ちたい人

向いている人
- 複数の軍団と前線を同時に管理したい
- HEX型の戦術戦闘を繰り返し遊びたい
- 短い目標を変えながら複数勢力を周回したい
- 騎士とモンスターの組み合わせを考えるのが好き
- シリーズ未経験で、独立した新世界から始めたい
待った方がよい人
- 時間制限のない自由征服モードを求める
- 転職とクラス分岐で細かく育成したい
- 強い物語と人物描写を最優先する
- PCでマウスとキーボードだけを使いたい
- 敵AIとUIの改善を確認してから買いたい
体験版で確認してから購入したい
Steam、Nintendo Switch 2、PS5、Xbox Series X|Sには無料体験版があります。購入前に、部隊編成の手数、戦闘テンポ、カメラ距離、命中率の揺れ、ゲームパッドとマウスの操作感を確認できます。初動評価の短所が自分にも気になるかを確かめるには、レビューを読むより直接的です。
PC版の最低環境はWindows 11、Core i5-4670、メモリ16GB、GTX 1060(VRAM 4GB)以上。推奨はCore i5-7600、RTX 2060(VRAM 6GB)以上で、必要容量は16GBです。

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PS5版/Nintendo Switch 2版があります。機種、通常版・限定版、価格、在庫、販売元をリンク先で確認してください。Xbox版はダウンロード専売です。
公式ローンチトレーラー
公式ローンチトレーラーでは、6勢力の物語、拠点強化、モンスターを交えたHEX戦闘を確認できます。
まとめ:国取りの核に惹かれるなら体験版へ
『ブリガンダイン アビス』には、騎士とモンスターを育て、複数の前線へ部隊を配り、HEX戦場で敵国を押し返す面白さがあります。その一方で、シリーズ経験者が求める育成の自由度と自由征服、PCの快適な操作、敵AIの精度は、発売時点の評価を下げています。
初動の「やや不評」だけで切り捨てる作品ではありませんが、9,020円をレビューだけで決断するのも勧めにくい状況です。国取りSRPGの核へ惹かれたら、まず体験版で編成と戦闘を1サイクル試す。前作同等の自由度を求めるなら、今後の更新やセールを待つ。それが現時点で最も納得しやすい選び方です。
